origin story

ブランド創立の背景ときっかけ

原体験

服が好きな原点は、母が私の幼い頃に作ってくれた服にあります。母の手作りの服は、誇らしさと、守られているような安心感に満ちていました。

着ることができなくなっても、大切に取っておく服を見るたびに、家族との思い出が蘇ります。まるでアルバムのような服は、私の人生の大切な一部となっています。

服が好きになり、毎晩寝る前に明日着る服を選ぶのが習慣になりました。時にはコーディネートに迷って夜更かしをし、また朝になると気分が変わって別の服を選ぶこともありました。しかし、社会人になると忙しさや疲れを理由にコーディネートを考えることに時間をかけなくなり、自分自身で楽しみを奪っていました。

きっかけとなった花束

そんな中、ある日、「黄色が似合う」という言葉と共に花束を贈られました。これまで寒色系の服ばかりを好んでいた私にとって、目に映らなかった黄色が魅力的に映りました。

花だけでなく、黄色を見るたびに、嬉しい気持ちが蘇ります。

その感覚は母が作ってくれた服と似ていました。喜びに満ちた記憶を呼び戻してくれる、唯一無二のものです。服作りをする中での軸が定まり、再び服と向き合うことになりました。

五感を満たす、というSUFSのコンセプト

そんな時に訪れた花屋さん。花に手が自然と伸び、目の前の花に夢中になりました。香り、鮮やかな色彩、触感、自然の美しさに癒されました。感性に素直な時間を過ごすことができました。

花を束ねる時のように、五感が満たされる服を作りたいと思い、花を受け取ったときの嬉しい気持ちは服にすることで形に残すことができると考えました。

満たされた気持ちをまとうブランド"SUFS"は、このようにして誕生しました。